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ヘイトとたたかう〜川崎・市民はどう動いたのか 木村夏樹さん(川崎駅前読書会・代表)へのインタビュー
ヘイトとたたかう 川崎・神奈川での市民と共産党のとりくみ
前編~市民はどう動いたのか
川崎駅前読書会
木村夏樹さんへのインタビュー
動画には3方へのインタビューが収録されています。木村さんへのインタビュー開始からのご視聴はこちら
外国人を差別したり排斥しようとする排外主義にどう立ち向かうのか、国際的な課題ですが
日本でも大きな問題になっています。
神奈川県内においても特定の民族 国籍 人種など個人の意思では変えることのできない属性を持つ集団に対する差別憎悪を煽るヘイトスピーチが繰り返し行われてきました。
それに対し
2016年国会ではヘイトスピーチ解消法が成立
2019年川崎市では全国で初めて刑事罰を伴うヘイトスピーチを禁止する規定を持った条例
が制定されました。
ここでは、前編後編に分けて
川崎での差別に立ち向かうたたかいを中心に取り上げ、
その中で日本共産党が共生社会をどう実現しようとしているのか、お届けします。
前編のテーマは川崎市における市民のたたかいです。ヘイトスピーチ解決のために大きな力を発揮してきたのが「差別は許さない」という市民のたたかいでした。
木村夏樹さん(川崎駅前読書会・代表)へのインタビュー
(以下敬称略にて記載します)
あさか:
川崎駅前読書会の木村さんに今日はお話をうかがいたいと思います。よろしくお願いします。
木村:
よろしくお願いします
あさか:
まず読書会の活動ってどういう活動なのかをうかがいます。
木村:
川崎駅前読書会というのは、市民が、この川崎駅東口で差別扇動の活動を、読書しながら監視する、そういう活動です。
あさか:
どういう経過で始められたんですかね?
読書会をはじめた経緯
木村:
はい、川崎市には反差別の反ヘイトの条例がありますが、それにもかかわらずここでゲリラで、予定を立てずに差別扇動してる人たちがいたんですね。その人たちを止める方法、止めることはできないですけど、なんかせめて監視する方法はないかと。
そこでいろんな試みがあったんですけど、読書しながらそういう人たちを監視するという活動アイデアがあったんですね。それを2020年冬にはじめて、今2025年なんですけども、今5年目です。
あさか:
そうですね。だから条例ができたけれども、結局ゲリラ的にやるものをどうやって、現場を抑えて、実態を知らせて、ということが必要だったと。どういう人が参加されてるんですか?
木村:
本当に普通の市民の皆さんです。共通してるところと言えば要するにヘイトスピーチ、ヘイトスピーチというか差別扇動に反対している、そういうワンイシューとよく言うんですけど、本当にそれだけのために、長時間にわたって活動しています。
あさか:
木村さんが発信をされて、この日やるよって、
木村:
はい、呼びかけ。
あさか:
はい、それを見た方が集まっていただいてと。
この活動をする前と後で、何か変化っていうのはありましたか。
活動による変化は?
木村:
そうですね、一つは東口でのゲリラ的な差別扇動の活動っていうのは大分減りました。もう一つは反差別の活動のプラットフォームっていうか、人がこう定期的に集まるというのは実はあんまり、反差別の世界ではあまりなかったんですね。それをここで実現することができて、それからこういろんなところに影響を与えてるんじゃないかなと思っています。
あさか:
確かに来るぞっていうのが分かってるところにカウンターでやるって事はあったけれども、する前からこっちが陣取って許さないっていうのは、確かになかなかなかったかなと思います。
木村:
今の形の反差別というのは、2012年2013年から始まったんですけど、いろんな形を成していると。この読書会も、一つの提案ですね。いろんな形で反差別っていうものを広げていけたらいいなと思っています。
あさか:
今川崎は条例が作られて、それでもゲリラ的に(ヘイトデモを)駅でやると。この読書会をやる中で、やっぱりゲリラ的にやるのが減っていったというところはあると思われますか?
木村:
それはあると思いますね。
川口市蕨市でのスタンディング
あさか:
川崎以外のところで、今読者会が少し広がってるかなと感じていて、私は横浜駅でも定例の街頭宣伝をしてるので、そこでも実は私が宣伝をした後に読書会が毎回やられてまして、広がってるなっていう感じは受けたんです。
川崎以外で問題意識持っていることがあれば教えてください。
木村:
具体的に言えば川口市蕨市でクルド人の皆さんに対する差別扇動というのが今、非常に残念ながら広がってるんですね。うちの参加者のメンバーが何人かが、今蕨市の方でスタンディングしています。基本的な考え方は一緒ですね。要するに川崎で考えたような戦略とか思考で、蕨市の方でも似たような活動を今やってるところです。
あさか:
だいたいどれぐらいのペースでと、いうのはありますか。
5年間、毎週末、続けることによる説得力・影響力
木村:
読書会は実は結構ハードなスケジュールでやってまして、
我々はだいたい土日ですね、土日はだいたい9時から2時までずっとここにいるっていう。
あさか:
毎週?
木村:
毎週。休日もいますね。
いまあのさっき蕨市でも似たような活動やっていると言いましたけど、あちらの方でもだいたい似たようなスケジュールで。
あさか:
毎週、休日も。
木村:
やってます。やっぱりそれだけやると、説得力が出てくるんですよ。こういう反差別に関心のない方々にとっても誰かそういうことをやっている人たちがいつもいるよね、と。それは一つとっても重要な話で、やっぱりそういう人がいるだけで差別扇動っていうのは、やっぱりやりにくくなるのかと。そういう視認性みたいなもんなんですけど、そういう影響力はやっぱり出したいと思ってます。
あさか:
毎週の活動を5年間。いやあ、もう、本当に。
木村:
でもそれぐらいやっていいと思うんですよ。我々最終的には包括的な反差別法を作りたいんです。そうなったらもっともっと色んなことやらなきゃいけないわけで、社会変えるのは大変なんですね。だからそのためにはやっぱり、僕ら本当にただの市民なんですけど、我々ができること何かと考えたら結局こういう地味な努力しかないと僕は思っていまして、最終的には社会よい社会をつくる、マジョリティとかマイノリティとかに、関わらず全ての人たちが暮らしやすい社会。それは大きな目的でありそれのために何ができるか、何をやるかって感じですね。
読書というかたちをとる理由、文化で差別とたたかう
あさか:
手段として読書という形をとっているのはどうしてでしょうか。
木村:
一つ僕は文化というものが好きで、ヘイトというものは文化を壊すものなんですよ。だったら文化で逆に差別とたたかう方法はないのかと、ちょっと当時思ったんです、考えたんですね。そして考えてみたら長時間いるんだったら、何かやることを考えなきゃいけないわけでちょうどそこで読書っていうアイデアが出たんですね。
僕いつもSNSの方で、文化で差別扇動、差別とヘイトスピーチとたたかいましょうみたいなこと
僕は書いてるんですけど、本当にそう思ってます。本当に本を読むだけという行為だけで差別とたたかうことは、我々も思いつきだったかもしれないですけど、僕の一つの願いではあります。願いであり理想でもあります。
あさか:
最後に政治や日本共産党に望むことについて、一言いただければと思います。
木村:
共産党の後藤さん(川崎市議)と、それから片柳さん(前川崎市議)はもう、我々がここに来る前からずっとこの場で、この地で反差別の活動なさってきた人たちであり本当にもうその同じ方向に向いてるんです。日本共産党の皆さんにも是非とも、共にたたかっていただきたいと思っています。
(インタビューここまで)
あさか:
ヘイトスピーチが起きた時、真っ先に動いたのは市民でした。
そしてヘイトスピーチを許さないと市民が動いたからこそ、ヘイトスピーチは止まってきました。
後編は日本共産党がどう動いたのかお伝えしたいと思います。